草加市つながり共創 孤独・孤立対策啓発シンポジウム
つながりと居場所のカイボウ学 愛のあるメスを入れてみる
コミュニティスペース、サードプレイス、こども食堂。「つながり」や「居場所」という言葉が広く使われ、全国で数多くの実践に取り組む一方で、その本質は十分に問い直されていないのかもしれません。
孤独・孤立支援の現場に関わるゲストの話題提供を起点に、パネルディスカッションやワークショップを通じて、多様な視点からその意味を解きほぐしていく。参加者同士の対話を深めながら、新たな気づきと実践のヒントをつかんでいく場として開催されました。
※この事業は草加市福祉政策課からの受託案件「叶え合う支援事業」の一環として実施されました
叶え合う支援事業との関連
この企画は、**「叶え合う支援事業」**の一環として実施されました。「叶え合う支援」とは、個人や組織・団体、コミュニティなどがつながり合い、地域全体で支え合う関係性をみんなでつくっていくためのプロジェクトです。『する・される』という一方的な関係性ではなく、お互いの願いや想いを「叶え合う」ような、対話的で創造的なプラットフォームづくりを目指しています。
登壇者紹介
話題提供: 大西 連氏(内閣府孤独・孤立対策推進参与・認定NPO法人自立生活サポートセンターもやい理事長) 1987年東京生まれ。2010年よりホームレス支援、生活困窮者支援、自殺対策などの活動に携わり、現場からの発信や政策提言等を行う。2021年6月より内閣府孤独・孤立担当政策参与、2024年4月より内閣府孤独・孤立対策推進参与。著書「すぐそばにある孤独」(2015年ポプラ社)など多数。

プログラム構成
【前半:インプットセッション】 孤独・孤立の現状について、学術的視点とまちづくりの実践視点から問いを深めていくセッション。大西連氏による現場のリアルな実情と政策動向の共有を起点に、「孤独・孤立とは何か」「なぜ今この問題が重要なのか」という根本的な問いに向き合いました。
【後半:パネルディスカッション&ワークショップ】 草加市内外で実際に活動している地域プレイヤーが登壇し、居場所運営のリアル、当事者・支援者・行政それぞれの立場から見える景色、うまくいったこと/うまくいかなかったことなどを率直に共有。参加者も対話に加わりながら、草加で「つながり」と「居場所」をどう育てていくかを一緒に考える時間となりました。
【交流タイム:トピック別深掘り対話】 関心のあるテーマごとに分かれての交流・意見交換タイム。多くの参加者がそれぞれの経験や悩みを持ち寄り、具体的なヒントやコラボのきっかけを見つけていきました。
- 資金集め ― 助成金・協賛・事業化など、活動を継続するための財源確保
- 仲間づくり ― ボランティア・共催パートナーとの関係づくり
- 支援について ― 専門職や支援機関とのつながり方、現場での具体的な支援手法
- 休憩しよう ― まずは気軽につながる場、雑談スペース

「カイボウ」することで見えてくるもの
「カイボウ(解剖)」という言葉を冠したこのシンポジウムが伝えたかったことは、「孤独・孤立」という問題の表面だけでなく、その構造や本質を丁寧に解きほぐすことの大切さです。
**前半では孤独孤立についてのインプットをして、学術的視点やまちづくりの視点から問いを深めていく。後半では地域のプレイヤーをまぜつつ色んな話題を深堀していく。**そして交流タイムでは多くの人が色んなテーマ(資金集め、仲間づくり、支援について、休憩)でそれぞれの話を深めていく、という段階的なプロセスを通じて、参加者一人ひとりが「つながり」と「居場所」の意味を自分なりに再構築していく場となりました。
「つながり」や「居場所」は、スローガンではなく”しくみ”と”日々の関わり”でつくられていきます。本シンポジウムでの学びと出会いが、草加での新たな取り組みや協働のきっかけになっていくことを目指しています。

【PROJECT DATA】
- 事業名: つながりと居場所のカイボウ学 草加市つながり共創 孤独・孤立対策啓発シンポジウム
- 日時: 2026年5月14日(木)13:30〜17:30
- 会場: 獨協大学コミュニティスクエア
- 主催: 草加市
- 共催: 獨協大学
- 後援: 内閣府
- 企画運営: Soka Fukushi Consortium(SFC)
- 区分: 叶え合う支援事業(草加市福祉政策課受託案件)