WORKS

こっちこっちこんばーちょんvol.1~6

こっちこっちこんばーちょん vol.1〜6(自主企画)

「福祉まぜたら強くなるだろう」という軽いノリから生まれた、おしゃれで確かな成果

コロナ禍の2022年12月、二つの「やりたいね」が重なった瞬間

まだまだコロナ禍だった2022年12月。老舗カフェ「コンバーション」との何気ない会話から、この企画は生まれました。

カフェ側の**「なんかやりたいね、新しい客層ってどうやって集客する?」という悩みと、私たちが日頃から感じていた「福祉のイベントっておしゃれなの少ないな」**という思い。この二つが交差した時に生まれたのが、「こっちこっちこんばーちょん」でした。

個人的には社会実験未満な軽いノリで、「福祉まぜたら強くなるだろう」「時給1000円とかいけるんじゃね?」みたいな、とても軽やかな直感からのスタートでした。


累計70名に最低賃金以上の時給を実現した確かな成果

軽いノリで始まったこの企画ですが、結果は想像以上に確かなものとなりました。

ビールの販売という仕組みを中心に据えることで、vol.1からvol.6までの継続開催を通じて、短時間雇用で累計70名の方に最低賃金以上の時給を渡すことに成功しました。「時給1000円とかいけるんじゃね?」という最初の直感が、実際に形になった瞬間でした。

福祉の現場では、障がいのある方への適切な対価の支払いが長年の課題となっています。制度の枠の中だけで考えるのではなく、楽しいイベントという文脈の中で自然に「働く場」を生み出すというアプローチが、一つの答えを示してくれました。


地域の人たちの協力があったから実現できた

この成果は、決して一人の力で生まれたものではありません。地域の人たちの温かい協力があってこそ実現できました。

場所代を安くしてくれたSOSOPARK: 会場コストを抑えることで、その分を働く方への対価に還元することができました。

ビールサーバーを無料で貸してくれたリカーショップイワナガ: このイベントの核となるビール販売を支えてくれた、心強いパートナーです。

地域の資源と関係性を掛け合わせることで、制度や予算の制約を超えた新しい形の就労機会が生まれる。そのことを、このゆるやかなイベントが実証し続けています。


「おしゃれな福祉イベント」という新しい入口

「福祉のイベントっておしゃれなの少ないな」という最初の問いは、この企画全体を貫く重要なコンセプトでもありました。

**「福祉だから参加する」ではなく、「なんかおしゃれで楽しそうだから行ってみたい」**という入口をつくること。老舗カフェという空間、ビールという日常的な飲み物、ゆるやかな雰囲気。これらが組み合わさることで、これまで福祉のイベントに縁のなかった新しい客層が自然に足を運ぶ場が生まれました。

そしてその場に、障がいのある方がスタッフとして当たり前に働いている景色がある。「支援される人」ではなく「場を盛り上げる人」として活躍する姿が、参加者の中の先入観をそっと外していきます。


ゆるゆるだからこそ続けられる

vol.1から数えてvol.6まで続いてきたこの企画。現在は年間一回くらいの不定期開催というゆるやかなペースが、長く続けられてきた理由の一つです。

完璧に整えなくていい。毎回同じ形でなくていい。「またやりたいね」という気持ちが湧いてきたタイミングで、自然に集まれる場所がある。そのゆるさが、関わる人たちにとっての心地よい継続性を生み出しています。

**「軽いノリ」は決して「いい加減」ではありません。**むしろ、重たく構えすぎないからこそ、新しいアイデアが自由に動き出せる。難しく考えすぎず、「面白そう」「やってみよう」という直感を大切にすることが、制度の枠を超えた新しい福祉の形を生み出すことがある。

ゆるゆるイベントなので年間一回くらいの不定期開催で今後も続けていけたらと思います。次の「こっちこっちこんばーちょん」も、きっとそんな軽やかな「やりたいね」から始まります。

Date:2022.12.11~ Client:自社企画 Role:デザイン・イベント企画・実装

関連記事一覧

新着