たくらむたくらむ 商工会議所青年部3月度事業
民間と行政が「しあう」関係へ ― ワールドカフェで描く草加の未来
「私たちはこの街で生きています。だから、今よりもっと街を良くしたい。」
草加商工会議所青年部 地域ぶち抜き委員会による3月度事業として、つながり共創室の協力のもと開催されたワークショップ。民間と行政が対等な立場で対話し、具体的な地域課題解決に向けて動き出すための場づくりが行われました。
「お互いを知らない」という正直な出発点
このワークショップが生まれた背景には、シンプルで正直な課題認識がありました。
**街をより良くするためには、民間(地域住民)の力と行政(後押しする)力の両方の力と協力が不可欠です。**しかし現実には、行政が何に困っているのか、何を民間で巻き取れるのか、私たちが何が得意なのかを、お互いにまったく知らない状況でした。何なら世間話レベルでも話したことがない、というのが実情だったのです。
従来のサービスを「する(提供する)」「される(提供される)」という一方通行の関係性から脱却し、お互いに”しあう”関係性を築くこと。それがこの場の根本的な目的でした。
ワールドカフェ方式:「正解探し」ではなく「気づき探し」
今回採用された手法はワールドカフェ方式。「みんなでゆるく話し合って、自然にアイデアが生まれる場をつくる方法」です。堅苦しい会議とは正反対で、**「正解探し」ではなく「気づき探し」**を目的とした対話形式です。
グランドルール:
- 意見やアイディアは絶対に否定しない
- 全員が話すように場をつくりましょう
参加者は「できるだけ顔見知り以外と座る」ことを推奨され、複数のラウンドを通じて席を移動しながら、様々なメンバーと対話を重ねていく構造になっています。
9つのテーマで繰り広げられた具体的な対話
ワークショップでは、草加市の具体的な課題や可能性について、以下の9つのテーマで対話が行われました。
- 草加にエンタメを作りたい!
- 多世代居場所つくりWS
- なぜ草加を選んだか?
- 子ども真ん中を一番推進する効果的な施策を考えてください
- 交通ルールの推進 みんな知ってる?
- 草加市の魅力度をあげるには?
- 草加市の産業界をどう盛り上げるか(青年部会長枠)
- まちづくりにぎわいの創出について(つながり共創室)
- 公民連携のまちづくりについて(つながり共創室)
各ラウンドでファシリテーターが前のグループでの議論内容をシェアしながら、新しいメンバーとのセッションを進めることで、アイデアが積み重なり、発展していく仕組みが作られていました。
浮かび上がった草加市の課題
対話を通じて、草加市が直面している具体的な課題も整理されました。
- 地域や個人商店の後継者、担い手不足と地域コミュニティの崩壊への懸念
- 免許返納高齢者等の交通インフラの整備
- 買い物難民への支援
- 人口減少対策
これらはいずれも、行政だけでも民間だけでも解決困難な課題であり、まさに公民連携による取り組みが求められる分野です。
今後の展開:プラットフォーム構築へ
このワークショップの成果を踏まえ、今後は以下の二つの柱で事業を進めていくことが示されました。
◎課題やリソースを共有するプラットフォーム作り ◎実行する場作り
そのための前提として、以下の三要素が重要であることが確認されました。
- 市内のリソース(資源や人材)の共有
- 困りごとの共有
- 両者へのベネフィットの提示
これらを、つながり共創室の皆さんと一緒に具体的な形にしていくことが、次のステップとして位置づけられています。
「変化に最もよく適応する」ための合言葉
ワークショップの最後に共有されたメッセージが、この取り組みの精神を象徴しています。
「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである」
そして「大きく変わる」=「大変」という気づき。変化は確かに大変なことですが、それを乗り越えるためのヒントがこの場には溢れていました。
「できない理由を言うのではなく、どうやったらできるかを考えよう」
この前向きなメッセージとともに、来年度に向けて民間と行政が「しあう」関係を築き、草加のまちをより良くしていければと思います。
やっちゃうか!
Date:2026.03.19 Client:草加商工会議所青年部地域ぶち抜き委員会事業 Role:デザイン・企画運営