ふくフクキャンプ2025

ふくフクキャンプ 2025
「災害時に障がい者ってどうなるの?避難場所で一緒に過ごせるの?」という問いから生まれた、公民館でのキャンプ体験
みんなで体験して、楽しんで、つながりあう2日間
「災害時に障がい者ってどうなるの?」「避難場所で一緒に過ごせるの?」そんな困り事から始まったこの企画。答えを「学ぶ」のではなく、実際に**「やってみる」**という方法を選びました。
この企画は、「ふくらむフクシ研究所(略して、ふくフク研)」の活動の一環として実施されました。ふくフク研は、埼玉県草加市発のプロジェクトとして、トークイベントや映画祭、お店ごっこなど地域での様々な実験を重ねながら、「福」祉の世界に新しい価値を「膨」らませ、また地域の暮らしの中に自然に「含」ませていくための研究・活動を行っています。
【開催概要】
- 日程: 2025年2月15日(土)16:00 → 2月16日(日)12:00
- 会場: 草加市新里文化センター(草加市新里町983 東武バス「新里」より徒歩4分)
- 参加費: 無料
- 定員: 40組(80名程度)
- 事前申込制: 2月7日(金)締切
コラボイベント:新里スプリングフェスタ 2月15日(土)13:00〜15:30 予約不要・どなたでも参加可能
小さなイベントの中に、地域のつながりをたくさん取り入れて
このキャンプの最大の特徴は、地域の人や資源のつながりがプログラムの中にたくさん埋め込まれていることでした。
防災食づくりが得意な方に教えてもらう食事の時間: お煎餅のB品をふやかして食べたり、廃棄予定のパンを支給してもらったり。捨てられてしまうはずの食材を、みんなで美味しく活用する工夫を学びました。
お風呂代わりの体験: 防災グッズの体拭きや歯磨きシートを寄付してもらったり、介護用品で話題のスイトルボディーを持ってきてもらったり。水が使えない状況でも快適に過ごす方法を実際に体験しました。
夜の特別な時間: 天体望遠鏡で星を観測したり、「出張!ふくフク相談室」で大人メインの場づくりがあったり。避難所という設定でも「楽しむ」ことを忘れない時間を大切にしました。
防災スカーフというアート: いつも線を使った絵を描く子の作品を防災スカーフにデザイン。実用性とアートが重なった、このキャンプならではの取り組みでした。
「うちの町会には障がい者はいない」から「できる事をやってみたい!」へ
翌朝は町会の人と3.11の実際の話を一緒に聞きました。町会の中には**「うちの町会には障がい者はいない」や「障がい者と関わった事がない」**という方もいらっしゃいました。
でも、一晩同じ場所で過ごし、同じ食事を取り、同じ体験をした後の対話は違いました。**「できる事をやってみたい!」**という方も現れて、相互理解につながった事業になったのではないでしょうか。
「やってみた」が積み重なる先に見える景色
完璧な環境でなくても、不便を工夫で乗り越えながら、笑い合いながら一緒に過ごすことはできる。そしてその体験が、日常の中での関係性の土台になっていく。
災害が起きてから急に助け合うことは困難です。平時から顔を合わせ、一緒に体験し、お互いの「デコボコ」を知っているからこそ、いざという時に自然と手を差し伸べ合うことができます。
**「やってみた」という小さな積み重ねが、災害時に誰も取り残さない地域の底力になっていく。**そんな確かな手応えを感じた2日間でした。
Date:2025.02.15-16 Client:草加市障がい福祉課 Role:デザイン・イベント企画・商品開発