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ふくフクしゃぼんだマルシェ2026

『地域共生社会の景色って、どんな景色?』という問いから生まれた、雪の日の物語

一つのシンプルな問いから、すべては始まりました。

「地域共生社会とか地域福祉とかの景色って、どんな景色なんだろう?」

頭の中で理解していても、実際にはどんな空気感で、どんな人たちがいて、どんな温もりがあるのか。その答えを探して生まれたのが「しゃぼんだマルシェ」です。

今まで開催したどのイベントよりも寒い一日でした。なぜなら、雪が降っていたから。(笑)

でも不思議なことに、集まった人たちの間には、雪なんて関係ないような温かさがありました。そして、このイベントには大きな特徴がありました。「たくさんの人を集めること」がゴールではなかったのです。

人数や規模ではなく、そこに生まれる関係性や、参加してくれた一人ひとりが感じる温度感を何より大切にしたマルシェでした。


制度では届かないところに、民間の「得意」を届けたい

日々の相談支援や福祉の現場では、どうしても既存の制度に当てはめて支援を組み立てることが中心になります。しかし現実には、制度と制度の狭間にいる人や、そもそも対応する制度自体が存在しない人への支援は、とても難しいのが実情です。

「制度がないから支援できません」で終わらせてしまっていいのでしょうか?

こんな時こそ、民間だからできること、地域だからできることがあるはずです。一人ひとりが持っている「得意なこと」を持ち寄って、パズルのピースのように組み合わせれば、制度では届かない場所にも温かい手が届くのではないでしょうか。

みんなの「得意(強み)」が集まった日

「しゃぼんだマルシェ」は、まさにそんな想いから生まれました。

  • イベントを企画・運営するのが得意な人
  • そっと人の話に耳を傾け、寄り添うのが得意な人
  • 誰もがホッとできる居心地のいい場をつくるのが得意な人
  • 絵を描いたり、彩るのが得意な人

誰かが一人で全てを背負うのではなく、それぞれができることを自然に持ち寄る。そうすることで、行政の制度だけでは包みきれない、柔らかくて温かい支援のネットワークが生まれます。

イベントは「日常支援」ではないけれど、確実に「きっかけ」になる

もちろん、1日のイベントが直接「毎日の暮らしを支える日常支援」になるわけではありません。

でも、日常支援につなぐ大切な「きっかけ」には、確実になり得ます。

  • 「こんな人(支援者)が地域にいるんだ」という安心感
  • 「困った時は、あの時話した人に相談してみようかな」という選択肢
  • 制度では拾いきれない小さな困りごとが、何気ない会話からこぼれ落ちる瞬間

そんな小さなつながりが、しゃぼん玉のようにふわりと生まれては消え、また新しく生まれていく。「しゃぼんだマルシェ」という名前には、そんな願いも込められています。

これからも、制度の狭間を支える「もうひとつの体制」を

雪の降る寒い日でも、そこに集い、笑い合い、何かを分かち合った記憶は、確実に地域の温度を少しだけ上げてくれました。

私たちは今後も、様々な場所で「地域の得意を持ち寄る場」をつくり続けていきます。そして、制度の狭間にいる人たちを誰も取りこぼさない、民間だからこそできる柔軟で温かい支援の体制を、地域の皆様と一緒に育てていきたいと思っています。

あなたの「得意」も、どこかで活かされるはずです。

Date:2026.02.08 Client:福祉政策課 Role:デザイン・イベント企画運営

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