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ふくフクスナック

ふくフクスナック

「とりあえずやってみよう」が形になった夜、草加に一夜限りのスナックが誕生

学びの場から生まれた、ふたつの「やりたい」の出会い

「地域とフクシをつなぐ学校」のリンクワーカー講座で出会った二人の想いが交差して生まれたのが、この「ふくフクスナック」です。

一人は「コミュニティナースをやってみたい」という方。もう一人は「地域でコミュニティをつくりたい」という方。異なる背景を持つお二人の「やってみたい」という気持ちが重なったとき、**「じゃあ、とりあえずやってみよう!」**という、とてもシンプルで力強いエネルギーが動き出しました。

完璧な企画書も、豊富な運営経験も、潤沢な予算もありませんでした。あったのは、「やってみたい」という純粋な気持ちだけでした。


草加でおなじみの場所が、一夜限りのスナックに変身

舞台となったのは、草加でおなじみの**「カフェコンバーション」**。普段から地域の人々に愛されているこの場所が、この夜だけは特別なスナックへと大変身しました。

そして、このスナックの名物(?)となったのが、「インスタ映えを全くしない料理」の数々(笑)。見た目の完璧さや写真映えよりも、「作った人の気持ち」と「その場の温かい空気感」を何より大切にした、飾らない食卓が広がりました。

**「完璧なイベントなんて、どこにもありません。」**でも、完璧じゃないからこそ生まれる笑いや、予想外の展開や、「まあいっか!」という緩やかな空気感が、その場にいる人たちの距離をぐっと縮めてくれるものです。


「やってみた」という何物にも代えがたい経験

企画してくださった方々にとって、この夜は間違いなく貴重な実践の場となりました。

  • 実際に人を集めてみること
  • 場を回してみること
  • うまくいったこと・いかなかったことを振り返ること

そんな「やってみた」という生きた経験が、一夜のうちにぎゅっと詰まっていました。教室で学んだリンクワーカーの概念が、スナックという形で地域の現実に根を張り始めた瞬間でもありました。


現役公務員がピンクのウィッグで登場する街、草加

この夜、最も印象的で愛すべきシーンがありました。ピンクのウィッグを被った素敵な方が、会場を明るく盛り上げてくれたのです。

そして驚くべきことに、その方はなんと現役の公務員でした。

普段は市役所の窓口で市民対応をされている方が、夜はピンクのウィッグを被ってスナックのカウンターに立っている。肩書きや役職を軽やかに脱ぎ捨てて、ただ一人の地域住民として楽しそうに場づくりに参加してくれる。そんな自由で温かい景色が普通に存在できる草加というまち。

なんて素敵な街なんでしょう!


小さな「やってみよう」が連鎖していく

ふくフクスナックは、大きな予算も華やかな実績もない、本当に小さな一歩でした。でも、誰かの「やってみたい」が形になり、そこに人が集まり、笑い合い、新しい関係が生まれていく。

その小さな一歩の積み重ねが、地域の景色を少しずつ、でも確実に変えていくのだと思います。

リンクワーカー講座で学んだ「つなぐ」という概念が、教室を飛び出してスナックという形で地域に根を張った夜。そして、この夜の体験が、次の誰かの「私もやってみたい」につながっていく。そんな温かい連鎖の始まりを感じさせる、愛すべき実験でした。

**「とりあえずやってみよう」から始まった一夜が、きっと次の「やってみたい」を育てている。**そんな希望を感じさせる、草加らしい素敵な夜でした。

Date:2024.10.19 Client:草加市障がい福祉課 Role:デザイン・場づくり・伴走支援

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