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ふくフク運動会2025

ふくフク運動会 2025

「自分たちで運営していく!」― 一人の先生の「やりたい!」が地域の力になった日

前回好評だった”ゆるイベント”の2年目、新しいチャレンジ

前回大変好評をいただいた「ふくフク運動会」が、2025年も開催されました。そして今年は、運営チームから力強い宣言がありました。「自分たちで運営していく!」

一人の特別支援学校の先生の純粋な「やりたい!」という想いから始まったこの企画。2年目を迎えるにあたり、地域の人々が主体となって自走していくための大きな一歩を踏み出すことになりました。


ふくフク研の理念が息づく、自走への伴走支援

この運動会の名前に冠された「ふくフク」は、「ふくらむフクシ研究所(略して、ふくフク研)」から生まれています。ふくフク研は、埼玉県草加市発のプロジェクトとして、地域での様々な実験を重ねながら、「福」祉の世界に新しい価値を「膨」らませ、また地域の暮らしの中に自然に「含」ませていくための研究・活動を行っています。

「福」 ― 誰もがスポーツを通じて「幸せ」を感じられる時間を創る

「膨」 ― 運営を地域主体へと移行し、住民主体の活動へと可能性をふくらませる

「含」 ― 障がいのある方もない方も、地域の日常の風景として自然に混ざり合う

「自分たちで運営する」という決意を後押しするため、今回は資金調達(協賛金や基金の獲得方法)のノウハウをまるっと全部提案し、企画から実装まで伴走しました。


継続するための「お金の流れ」を一緒につくる

イベントを「やってもらう」から「自分たちでやる」へ。この転換には、楽しい企画力だけでなく、継続するための実務的な力も欠かせません。

  • 協賛金の集め方・提案の仕方
  • 助成金・基金への申請方法
  • 資金計画の立て方

こうした実務的なノウハウを丸ごと一緒に考え、実際に動いていきました。「やりたい気持ち」を「続けられる仕組み」に変えていくプロセスは、この運動会をより強く、より長く地域に根付かせるための大切な一歩となりました。


100人のボランティアが創り出した「溶け合う」空間

迎えた運動会当日、会場には驚くべき景色が広がっていました。

高校生を中心に約100名ものボランティアスタッフが集結してくれたのです。そして何より素晴らしかったのは、参加者もスタッフも同じように混じって、役割がいい感じで溶けていたことでした。

「支援する側」と「される側」、「運営」と「参加者」という明確な線引きがなく、誰もが自然に動き、笑い合い、助け合う。ボランティアに来たはずの高校生が、気づいたら参加者と一緒になって全力で楽しんでいる。そんなフラットで温かい空気感が、会場全体に広がっていました。


誰でも乗れるポニーが出動!わいわいと賑やかな歓声

そして、この日のハイライトの一つが**「誰でも乗れるポニー」**の登場でした。

肢体不自由の方もオッケーという形で工夫されたこのポニー乗馬体験。「ポニーに乗ってみたい」という気持ちは、障がいのある方もない方も同じです。普段はなかなか動物と触れ合う機会が少ない子どもたちも、ポニーの背中でとびきりの笑顔を見せてくれました。

ポニーに乗った瞬間の「わあ!」という表情や歓声が、会場のあちこちから上がり、見ているみんなも思わず笑顔になる。そんなわいわいした温かい景色が広がっていました。


「ゆるイベント」だからこそ生まれる本物の混ざり合い

ふくフク運動会の最大の魅力は、その「ゆるさ」にあります。

勝ち負けにこだわらず、うまくできなくても大丈夫。自分のペースで参加できて、どんな形の関わり方でも歓迎される。そのゆるやかな空気感の中でこそ、障がいのある方もない方も、子どもも大人も、参加者もスタッフも、自然に混ざり合うことができます。

**完璧に整えられた場ではなく、少し不完全でゆるやかな場だからこそ、人は自分らしくいられる。**その感覚が、参加した100人以上の人たちの間に流れていました。


来年以降も継続できるように、一緒に走り続ける

一人の先生の小さな「やりたい!」という声が、リンクワーカーの学びを通じて形になり、やがて100人の若者を巻き込み、地域が自走して創り上げる大きな運動会へと成長しました。

この「ふくフク運動会」が、単なる一過性のイベントではなく、草加のまちに根付く毎年の楽しみとして続いていくこと。それが私たちの願いです。来年以降も継続できるように支援していきたいと思います。

資金調達の仕組みを学び、高校生ボランティアという新しい担い手が育ち、参加者自身が運営の喜びを知っていく。こうした積み重ねが、この運動会を地域に根ざした年中行事へと育てていきます。

また来年、このグラウンドでたくさんの笑顔に出会えることを楽しみにしています。

Date:2025.11.30 Client:ふくフク運動会実行委員会 Role:デザイン・伴走支援・運営資金獲得

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