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叶え合う支援事業vol.1フクシの連敬ミーティング

叶え合う支援事業 vol.1

フクシの連敬ミーティング ― 立場を越えて、お互いを敬い合うプラットフォームづくり

※この事業は草加市福祉政策課からの受託案件で、ふくフク研究所の事業とは別の独立した取り組みです

プロポーザル採択から始まった、新しい公民連携の挑戦

2025年9月、プロポーザルにより**「叶え合う支援のための公民連携プラットフォーム構築等事業」**をコンソーシアム体で草加市福祉政策課より受託しました。ここから始まったのが「叶え合う支援事業」です。


叶え合う支援とは?

叶え合う支援とは、個人や組織・団体、コミュニティなどがつながり合い、地域全体で支え合う関係性をみんなでつくっていくためのプロジェクトです。

従来の福祉や支援の枠組みでよく見られる**『する・される』という一方的な関係性**ではなく、お互いの願いや想いを「叶え合う」ような、対話的で創造的なプラットフォームづくりを目指しています。

支援を「提供する側」と「受ける側」という固定的な関係を超えて、誰もが時には支える側に、時には支えられる側になりながら、地域全体で豊かな関係性を育んでいく。そんな新しい地域福祉のあり方を模索する事業です。


第一回目:フクシの連敬ミーティング

この事業の記念すべき第一回目は**「フクシの連敬ミーティング」**と題して開催しました。福祉や支援に関わる専門職や団体の方々に集まっていただき、地域福祉やお互いの課題についてセッション形式で対話を深めました。

このミーティングで少し意外だったのは、業種(児童福祉、高齢福祉など)を超えて交流する機会は、これまでほとんどなかったという参加者からの声でした。同じ「福祉」という領域で働いていながら、普段は自分の専門分野の中だけで動いていることが多く、他の分野の専門職とじっくり話し合う場がなかったという現実が浮かび上がりました。


「連携」ではなく「連敬」という言葉に込めた想い

この事業では、一般的な「連携」という言葉ではなく、あえて**「連敬」**という言葉を使っています。

立場や役割をお互いに敬ってこそ、本当の連携ができると考えているからです。

ケアマネジャーが偉いとか、現場の介護士が偉いとかではなく、どちらも大事でどちらも役割がある。職種や立場に上下をつけるのではなく、それぞれの専門性と視点を対等に尊重し合うことから、本当の意味での「つながり」が生まれると考えています。

今回のセッションを通じて、職種が変わると支援する時の目線や視点が変わることをお互いに実感していただけたのではないでしょうか。「あの職種の人はこんな視点で支援を見ているのか」「自分たちが見えていなかった部分を、あの人たちは見ていたんだ」という気づきが、会場のあちこちで生まれていました。


重層的支援における「連敬」の必要性

いわゆる重層的に支援困難な事例の場合、個別支援だけでなく、世帯支援や地域支援が必要な場合がほとんどです。

一人の支援者、一つの職種だけで解決できる課題は限られています。複合的な困難を抱えた方や世帯を支えるためには、異なる専門性を持つ人々が、お互いの役割を尊重しながら連携する必要があります。その時にお互いに連敬できなければ、支援は難しいのではないでしょうか。

「連敬」なき連携は、表面的な情報共有に留まりがちです。しかし、お互いの専門性と視点を本当の意味で尊重し合える関係性があってこそ、支援の網の目が細かくなり、誰も取りこぼさない地域づくりが実現できるのです。


まだまだ始まったばかり。一緒に連敬していきましょう!

この「叶え合う支援事業」は、まだ始まったばかりです。プラットフォームを「つくる」ことがゴールではなく、そこに集まる人々が本当の意味で「連敬」し合える関係性を育てていくことが、この事業の本質です。

vol.1では、顔合わせと本音の共有という意味でのスタートラインに立つことができました。「同じ地域で、こんなに多様なプレイヤーがいたんだ」という発見、「一緒にやれそうなことがありそう」という手応え、「まずは小さいところから、連敬を形にしていこう」という前向きな声が少しずつ生まれています。

対話を重ね、課題を持ち寄り、お互いの「叶えたい」を叶え合っていく。そのプロセスの中から、草加の地域福祉の新しいかたちが少しずつ見えてくると信じています。

Date:2025.11.25 Client:福祉政策課 Role:デザイン・企画運営

 

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